若年層を中心に人気を獲得しているInstagram。普段、Instagramを利用していて、様々な商品の広告を目にすることがよくありますよね。現在、多くの企業が自社サービス・商品の宣伝や認知度の向上を目的としてInstagram広告を活用しています。そんなInstagram広告ですが、広告の種類や広告の費用にはいくつかの種類があることをご存知でしょうか？
本記事では、Instagram広告の出し方から、種類や費用、効果を高めるポイントについてご紹介します。Instagram広告を運用してみたいと検討している方や、既に運用しているけれど中々成果が出ないと悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
Instagram広告とは？Instagram広告は効果ない？
Instagram広告とは、Instagram上に広告を配信することができるサービスのことです。Instagram広告を活用することで、Instagramを利用している多くのユーザーに自社ブランドを認知してもらったり、商品を購入してもらったりすることが期待できます。
また、Instagram広告は他のSNSにはない独自の特性を持ち、画像や動画、BGMなどを用いて感覚的に訴求することが可能です。ユーザーの興味や関心に基づいてターゲティングを行い、より適切な層にアプローチすることができるため、絶大な効果があるのです。さらに、Instagram広告は様々なフォーマットがあり、目的に応じた広告を適切に選択することで高い効果が期待できるでしょう。
Instagram広告のメリット
Instagram広告のメリットは、主に以下の5つです。
- 画像、動画メインでアプローチできる
- 短期的な成果に繋がりやすい
- 低予算でも広告を配信できる
- 高度なターゲティングができる
- 商品購買に繋がりやすい
Instagram広告は他のSNSにはない特性があり、上手く活用することでより高い効果が期待できます。では、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
画像、動画メインでアプローチできる
Instagram広告のメリット1つ目は、画像、動画メインでアプローチできることです。なぜなら、Instagram広告は他のSNSと比べて画像や動画がメインとなり、視覚的なアプローチに優れているからです。例えば、華やかなデザインが重視される化粧品ブランドや各地の絶景スポットで観光する旅行会社など、業界や商材によっては文章よりも画像や動画のほうが魅力を伝えやすいこともあります。Instagram広告はクリエイティブ重視であり、テキストよりも分かりやすく魅力を伝えたり、印象を残したりするため、より効果的なアピールができるでしょう。
短期的な成果に繋がりやすい
Instagram広告のメリット2つ目は、短期的な成果に繋がりやすいことです。なぜなら、広告を配信した直後からエンゲージメントや購入が発生するからです。一方で、Instagram運用の場合は日々運用していく中で徐々にフォロワーや閲覧回数が増え、ストック資産として積み重なります。そのため、フォロワーが増えるまでに時間がかかり、短期的な成果は出にくいとされています。Instagram広告では、短期的な成果に繋がりやすいため、短期的なマーケティング成果を求めている場合には魅力的と言えるでしょう。
低予算でも広告を配信できる
Instagram広告のメリット3つ目は、低予算でも広告を配信できることです。なぜなら、Instagram広告は、オークション形式であるため、固定の掲載金額は決まっていないからです。純広告の場合、広告を掲載する金額が固定で決まっており、最低出稿金額が比較的高額であることが多いです。しかし、Instagram広告の場合は、最低100円から広告配信が可能なため、低予算でも利用しやすいというメリットがあるのです。
高度なターゲティングができる
Instagram広告のメリット4つ目は、高度なターゲティングができることです。なぜなら、InstagramはFacebookと連携しているため、詳細なプロフィールを登録しているユーザー情報を元にしたターゲティングが可能だからです。年齢や性別、居住地などのユーザー属性に基づくターゲティングはもちろん、ユーザーがフォローしているアカウントやいいねをした投稿などの興味関心や行動履歴に基づいたターゲティングが可能です。このように、Instagram広告では目的ごとにオーディエンスを使い分け、適切なターゲットにアプローチができるのです。
商品購買に繋がりやすい
Instagram広告のメリット5つ目は、商品購買に繋がりやすいことです。なぜなら、発見タブを利用して情報を収集しているユーザーが多いからです。ハッシュタグやキーワード、位置情報から得たい情報を検索できるため、近年ではInstagramを検索エンジンに使用しているユーザーが増えているのです。また、Instagram広告はショッピング機能も備わっており、商品広告を見て興味を持ってもらえればそのまま購入できるように設定することも可能です。Instagramユーザーは他のSNSと比べて購買意欲が高い傾向にあり、商品を認知してもらえるだけでなく、実際に購入してもらえる可能性も高いため、大きなメリットと言えるでしょう。
Instagram広告の種類
静止画広告
静止画広告は、画像1枚とテキストで構成されており、Instagram広告では基本的な広告フォーマットです。写真の縦横比は1:1の正方形、1.91:1の横長、やや縦長の4:5が利用可能となっています。以前は、写真内のテキスト面積を20％以下にするという「20％ルール」が存在し、20％を超えると審査落ちすることがありましたが、現在では、20％ルールは廃止されており審査落ちすることはありません。ただし、テキスト量が多すぎるとCPMが高くなったり、インプレッションが出づらくなったりする可能性があるため、注意が必要です。
動画広告
動画広告は、1つの動画とテキストで構成されており、基本フォーマットへ動画クリエイティブを活用した広告配信が可能となっています。ストーリーズ、フィード、発見タブ、リール全てに掲載できるので、相性の良い場所でユーザーにアピールが可能です。また、盛り込める情報量が多いため、十分に内容を伝えることができます。ストーリー性やインパクトのあるコンテンツを作成できれば、ユーザーの興味関心を惹きつけることができるでしょう。
カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告に最小で2枚、最大で10枚の写真か動画を入れることができ、それぞれに異なるリンクを付けることも可能なクリエイティブフォーマットです。1つの広告で複数のサービス・商品を紹介したい場合や、サービス・商品の特徴を複数紹介したい場合に効果的です。多くの情報を複数の画像や動画で説明したい場合や複数のサービスや商品をまとめて紹介したい場合には、カルーセル広告を活用してみましょう。
コレクション広告
コレクション広告は、1枚のメイン画像/動画と複数枚のサブ画像/動画で構成されているクリエイティブフォーマットです。広告をタップすると、「インスタントエクスペリエンス」という商品が一覧で表示されるMeta独自のページに遷移します。特定の商品をタップすると、設定したwebサイトに遷移させることができます。カタログ式のフォーマットで商品の発見から購入までを促すことができるため、ECサイトやネット通販などの企業はコレクション広告を活用してみましょう。
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、Instagram内でも人気コンテンツであるストーリーズ内へ配信ができる広告です。画像、動画どちらも可能となっています。スマートフォンにフルスクリーンで表示され、一般のストーリーズ投稿に紛れて流れるため、広告感を感じにくくユーザーの目に留まりやすいです。一般のストーリーズ投稿の間に配信されるので、自然とユーザーを惹きつけられる広告でしょう。
リール広告
リール広告は、Instagramのリール内に配信できる縦型の動画広告で、画面の占有率が高くユーザーの印象に残りやすいです。自分の興味関心とマッチする新しいコンテンツを探しているユーザーに配信できるため、広告との相性が良いとされています。ただし、YouTube広告などとは違って強制視聴させることはできないため、広告に興味を持ってもらえない場合は、すぐにスクロールされる可能性があります。そのため、視聴体験を損なわないようなコンテンツ作成を心がけましょう。
発見タブ広告
発見タブ広告は、発見タブの特定の投稿内へ配信ができる広告です。ユーザーの興味関心に基づきパーソナライズされて表示され、新しい情報を求めているユーザーにリーチすることができます。自社ブランドやサービス・商品の認知度を向上させたい企業、新商品や新店舗のプロモーションを検討している企業には、発見タブ広告が適していると言えるため、効果的な手法でしょう。
Instagram広告の出し方
プロアカウント（ビジネスアカウント）に切り替える
Instagram広告を出すには、Facebookと共通の管理画面「Metaビジネスマネージャ」を使用します。自社のFacebookページにログインした状態で、設定画面または「Metaビジネスマネージャ」のページから始めることができます。
次にInstagramアプリを開き、プロアカウント（ビジネスアカウント）に切り替えます。自社アカウントの設定メニューから「アカウント」を選択し、続けて「プロアカウントに切り替える」を選択しましょう。
Meta広告アカウントとインスタアカウントをリンクさせる
次に、Meta広告アカウントとインスタアカウントをリンクさせます。プロアカウントへ切り替えたら、「無料のプロアカウントを取得」という画面が表示されるので、カテゴリー、クリエイターかビジネスの種別、連絡先を入力し、Facebookページのログイン情報を入力して、Meta広告アカウントとインスタアカウントを連携させます。この操作はパソコンからはできないので注意しましょう。
広告クリエイティブのを用意する
次に、広告クリエイティブを用意します。効果的な画像や動画、テキストや挿入したいリンクなどが必要になります。また、自社のInstagramアカウントから過去の投稿を利用して広告を出すことも可能です。画像や動画は、Instagram広告の出し方の種類に応じたサイズやフォーマットを確認してから準備しましょう。
キャンペーンを作成する
次に、キャンペーンの作成をします。Metaビジネスマネージャの「全てのツール」を開き、「広告マネージャ」からキャンペーンの作成を行いましょう。「作成」を選択したら、表示に沿ってキャンペーンの目的、掲載期間、予算、オーディエンス（ターゲット）の属性などInstagram広告の出し方の詳細を決定します。
広告を入稿する
キャンペーンを作成したら、広告を入稿します。用意した画像や動画をアップロードし、Instagram広告のシステムに入稿しましょう。この時、ファイルの並び順やリンク先のURLなどに誤りがないかを再度確認しておきましょう。
支払い方法を設定する
広告の入稿が完了したら、支払い方法を設定します。ビジネス設定の画面でInstagram広告費の支払いとして、クレジットカード、デビットカード、PayPayのいずれかを選択し、決済情報の入力を行いましょう。
広告を掲載する
アカウントの切り替え、リンク、広告クリエイティブの用意、キャンペーンの作成、広告の入稿、支払い方法の設定ができたら、最後に広告を掲載します。配信地域や予算設定など、広告の出し方に誤りがないか最終確認を行いましょう。「確認して公開」をクリックすると、Instagram広告の配信セットが完了です。
Instagram広告の効果を高めるポイント
Instagram広告の効果を高めるポイントは、主に以下の4つです。
- ある程度の広告予算を確保する
- ターゲット層を明確にする
- クオリティの高い画像、動画にする
- 広告出稿の目的を明確にする
Instagram広告は工夫を施すことで、効果を高めることができます。では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ある程度の広告予算を確保する
Instagram広告の効果を高めるポイント1つ目は、ある程度の広告予算を確保することです。なぜなら、広告の目的次第で想定していた予算が変わる可能性が考えられるからです。例えば、「認知度」の目的を選択し、「インプレッション数を最大化」のパフォーマンスの目標を選択した場合、広告のクリック数は伸びにくくCPCは高くなりますが、インプレッション数が伸びてCPMを安く抑えることができます。広告の目的や種類を適切に選択した上で、ある程度の広告予算を確保しておくようにしましょう。
ターゲット層を明確にする
Instagram広告の効果を高めるポイント2つ目は、ターゲット層を明確にすることです。なぜなら、ターゲット層を明確にすることで、ユーザーの興味関心を獲得する可能性が高まるからです。広告の設定画面で年齢や性別などをターゲティングできますが、絞り込む前にペルソナを明確にすることが大切です。ターゲット層を明確にすることで、同時に見込みのないユーザーへの広告表示も避けられるため、広告費の削減が期待できるでしょう。
クオリティの高い画像、動画にする
Instagram広告の効果を高めるポイント3つ目は、クオリティの高い画像、動画にすることです。なぜなら、クオリティの高い画像や動画は、広告を見られる回数や視聴時間が高くなる可能性があるからです。Instagram広告は投稿と投稿の間に表示されるため、一瞬でユーザーの興味関心を惹かなければ閲覧してもらえません。画像の場合は目を引くデザイン、動画の場合は最初の2秒が重要なため、ユーザーに興味を持ってもらえる仕掛けや工夫を施すことを意識してみましょう。
広告出稿の目的を明確にする
Instagram広告の効果を高めるポイント4つ目は、広告出稿の目的を明確にすることです。なぜなら、広告出稿の目的によって、広告の種類が異なるからです。例えば、目的が認知度向上なのか、売り上げ向上なのかなどによって種類が変わり、配信フォーマットやターゲティング設定の内容も変わります。目的に合った出稿設定を行うことで費用対効果の高い最適な運用が期待できるため、出稿する前には必ず目的を明確にしておきましょう。
Instagram広告の費用【課金システム】
インプレッション課金（CPM）
インプレッション課金は、「Cost Per Mille」の略で「CPM」とも言います。広告が1000回表示されるごとに課金される仕組みです。費用相場は1000回表示でおよそ500円〜1000円です。低予算でも広告を配信できる点がメリットですが、ターゲティングが正確ではなかったなどの理由で、ユーザーからの反応が得られないと費用対効果が悪化してしまう可能性があることがデメリットと言えます。ブランディングなど多くのユーザーにリーチしたい場合にはインプレッション課金が適していると言えるでしょう。
クリック課金（CPC）
クリック課金は、「Cost Per Click」の略で「CPC」とも言います。広告がクリックされるごとに課金される仕組みです。費用相場は1クリックあたりおよそ40円～100円です。広告がクリックされなければ、広告費が発生しない点がメリットですが、コンバージョンしないユーザーのクリックが増えてしまうと、CPAが高騰してしまう点がデメリットと言えます。広告に興味があるユーザーにだけ広告費をかけることが可能なため、正確なターゲティングを行えば効果的な活用が期待できるしょう。
アプリインストール課金（CPI）
アプリインストール課金は、「Cost Per Install」の略で「CPI」とも言います。アプリ広告に適用される課金システムで、アプリがインストールされるごとに課金される仕組みです。費用相場は1インストールあたりおよそ100円〜250円です。広告のクリックやインプレッションでは課金にならないため、アプリに興味がないユーザーに対しては費用がかからない点がメリットです。一方、広告に興味がないユーザーに対して課金が発生することは少ないですが、1インストールあたりの費用が比較的高い点がデメリットと言えます。アプリインストール課金を活用したいのであれば、広告に興味があるユーザーに絞り込んだターゲティングを意識しましょう。
動画視聴課金（CPV）
動画視聴課金は、「Cost Per View」の略で「CPV」とも言います。動画広告に適用される課金システムで、動画が10秒以上再生されるごとに課金される仕組みです。費用相場は1回の再生あたりおよそ4円〜7円です。1回の再生あたりの費用が安価であるため、費用対効果が高い運用が期待できる点がメリットです。ただし、動画の質が悪く、最後まで視聴してもらえない可能性があるなど、クリエイティブに左右されやすい点がデメリットと言えます。動画視聴課金で成果を出したい場合は質の高い動画制作を心がけることで、効果的な活用が期待できるでしょう。
Instagram広告に関するよくある質問
Instagram広告にはFacebookアカウントが必要？
結論から言うと、Instagram広告にはFacebookアカウントが絶対に必要です。なぜなら、Instagramに広告を掲載するには、広告アカウントとFacebookページが必要になるからです。
Instagram広告を作成するには、以下のものを用意します。
- Ｍetaマネージャ
- Facebookページ
- Instagramプロアカウント
広告アカウントとFacebookページの設定が完了すると、InstagramアカウントとリンクしてInstagramに広告を掲載することができます。ただし、広告は公開されたFacebookページからのみ掲載が可能なため、注意が必要です。
Instagram広告は個人用アカウントでも出せる？
Instagram広告は、Facebookページとの連携や広告アカウントの作成なしで、個人でInstagramアプリから広告を配信することが可能です。その場合、投稿済みの通常投稿を広告利用する形になるため、あらかじめ注意しておきましょう。
個人用アカウントでInstagram広告を配信する手順は以下の通りです。
1、ビジネスアカウントに変更する
2、広告配信したい投稿を表示する
3、「投稿を宣伝する」をタップする
4、「Facebook広告アカウントを使用しない」を選択
5、「プロフィールにアクセス」「ウェブサイトにアクセス」「メッセージを送信」の3つから、広告を見た人に実行してもらいたいアクションを選択
6、「おすすめのオーディエンス」「カスタムオーディエンスを作成」から配信オーディエンスを選択
7、一日の広告予算と配信期間を設定
8、プレビューを確認し、支払い方法を追加
9、広告の配信を開始
Instagram広告を非表示にするには？
Instagramで好ましくない広告が表示される場合、設定を行うことで広告を非表示にすることができます。
広告を非表示にする方法は以下の通りです。
iPhoneのInstagramアプリの場合
1、スポンサー投稿の右上にある…をタップ
2、［広告を非表示にする］をタップ
3、［広告を非表示にする理由］で、広告が気に入らない理由を複数のオプションから選択
AndroidのInstagramアプリの場合
1、スポンサー投稿の右上にある፧をタップ
2、［広告を非表示にする］をタップ
3、［広告を非表示にする理由］で、広告が気に入らない理由を複数のオプションから選択
Instagramで特定の広告を非表示にすると、以降その広告は表示されなくなるので注意しましょう。
Instagram広告まとめ
本記事では、Instagram広告の種類や費用、広告の出し方や、効果を高めるポイントについてご紹介してきました。
Instagramは、若年層を中心に利用者が多く、広告を目にすることで商品を検索したり購入したりするユーザーがいます。Instagram広告の運用を検討している方は、広告の種類や費用など、ユーザーニーズを理解した広告運用を意識していただきたいです。
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