本記事をご覧のみなさまは、イベントプロモーションに関する情報をお求めではないでしょうか。しかし、
- イベントプロモーションとは?
- イベントプロモーションでの成功事例は?
- イベントプロモーションの事業内容は?
などの疑問をお持ちではないでしょうか。今回は、イベントプロモーションとは何かをはじめ、成功事例や事業内容について詳しく解説します。今後、自社でイベントプロモーション企画を検討されている方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
イベントプロモーションとは?
イベントプロモーションとは自社の商品・サービスの認知拡大や消費者の販売促進を目的に、企業側がイベントを企画・実施し消費者にアプローチするプロモーションのことです。近年ではSNSの普及も相まって街角のチラシだけに留まらず、企業SNSアカウント上での告知により不特定多数にイベント情報を拡散できる時代になりました。また、多種多様なSNS媒体の登場によりユーザーの特性も各種異なることから、自社製品・サービスのターゲット層を意識したSNSの選択が求められます。イベントではブランドイメージに合ったインフルエンサーをキャスティングすることで、インフルエンサーのフォロワーやファンを二次的に取り込むことも可能です。そのためには、イベントを行う目的とどの層をターゲットにするかをあらかじめ明確にしておくことが大切です。
イベントプロモーションのメリット・デメリット
イベントプロモーションを行う際は自社製品・サービスの認知向上や購買意欲の向上など企業側に大きなメリットがもたらされる一方で、会場の確保や費用面での大きなデメリットも孕んでいます。これより、イベントプロモーションのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
イベントプロモーションのメリット
イベントプロモーションのメリットは主に以下の通りです。
- 消費者に直接商品・サービスをPRできる
- 顧客の反応が直に伝わる
- PR効果を短時間で得られる
- 特別感が生まれる
対面型のイベントを開催することで消費者に直接商品やサービスをPRできます。消費者は新商品や既存の商品・サービスに触れることで実物を目の当たりにできるため購入可否の検討が可能です。企業側はイベントを通じて品定めする消費者の声を直接聞くことができるため、今後の商品・サービス開発に関する参考意見として役立ちます。また、決められた日時でイベントを開催することで短時間で莫大なPR効果を生むことが可能です。飲食店などと協力してキッチンカーなどを出店することでイベントの来場者はお祭り感覚で来場できるため、主催の企業以外にも恩恵を分け与えることができます。
イベントプロモーションのデメリット
イベントプロモーションのデメリットは主に以下の通りです。
- 手間や時間がかかる
- 事前告知が必要
イベントの実施において、会場確保や設営など開催当日から逆算して綿密なスケジュールを組み準備を行う必要があります。会場の規模により設営にかかる人員や警備の動員や各方面への連絡など、あらゆる業務を行わなければなりません。そのため、イベント開催の前年度から計画・準備を開始するのが一般的です。また、上記を踏まえて人件費やチケット代などの金銭面での調節も必要のため、企業の経営状況も加味した上でイベント開催計画を行う必要があります。上記の通り、主催の企業だけでなくイベントに関わる人々は多岐に渡ります。集客が見込めないと次回開催が危ぶまれるだけでなく、折角投資した資金が赤字になる可能性も考えられるでしょう。SNSや街頭ポスターなどを用いてイベント告知を行うことで、イベントの存在を不特定多数に周知できます。デジタル・アナログの両方向で告知することで、若者だけでなくネット環境に身を置いていない方々にも情報を告知できるでしょう。
イベントプロモーションの事業内容
イベントプロモーションの事業内容はイベントの種類や形態により様々ですが、主に以下の項目が挙げられます。
- 自社でのイベント開催(展示会、商談会など)
- マーケティング方法の確立
- 自治体や関連企業との連携
イベントプロモーションは自社でのイベント開催はもちろんですが、ブランドイメージや商品・サービス内容に応じた開催形態の企画立案が重要です。多くの場合、大規模の会場などを貸切開催することが一般的ですが、地方で行う場合は自治体や地域の関連企業などとの連携が必要不可欠となります。大企業が協賛して町おこしイベントを行う場合は世間からの注目度も高くなるため、円滑なイベント運営のために入念な準備が必要となるでしょう。イベントで消費者と直接対面することで自社製品・サービスの魅力を訴求できるだけでなく、社内会議では見えなかった問題点が浮き彫りになる場合もあります。しかし、実際の消費者の声を聞くことで今後のマーケティングを成功させるための一意見として活かせるはずです。
イベントプロモーションの主な種類
イベントプロモーションの主な種類は以下の通りです。
- 展示会(プライベートショー)
- 会議イベント
- 飲食イベント
- 音楽イベント
- スポーツイベント
- 周年イベント
- 新製品発表イベント
- 表彰イベント(アワード)
- セミナーイベント
これより、上記の各項目に関して詳しく解説します。
展示会でのイベントプロモーション
展示会(プライベートショー)のイベントプロモーションは主に自社商品を特設会場や自社オフィスで展示するケースが多いです。会場はドーム級の大きな会場を貸し切って行う場合もあれば、郊外のショッピングモールの一部スペースを活用して行う場合など様々です。イベントには自社のCMやSNSで起用するインフルエンサーをゲストとして招く場合もあり、フォロワーやファンも二次的に取り込める可能性があります。自社の商品・サービスにおけるターゲットを明確に絞ることで、開催場所やインフルエンサーの選定に困ることはないでしょう。
会議イベントでのイベントプロモーション
会議イベントのイベントプロモーションは社内や会場を貸し切って行う場合が多いです。新型コロナウイルスの流行後はzoomなどのリモート会議ツールを用いて行われることも多くなりました。そのため、基本的には企業内で実施され、他社の社員を招き合同会議を行うことで他社の取り組みなどを取り入れて、自社の取り組みに活かすケースもあります。製薬企業などでは勉強会などを通して医療関係者との関わりを深めるだけでなく、冒頭に新製品の宣伝を行うことで詳細を周知させることができます。
飲食イベントでのイベントプロモーション
飲食イベントのイベントプロモーションは週末などに人の集まりやすい会場でフェス形式で行う場合が多いです。ある食材をテーマにしたイベントなど共通の目的に沿った内容で開催されます。例えばクラフトビールがテーマのイベントであれば様々なクラフトビール店の出店だけでなく、ビールに合うおつまみなどをキッチンカーを用いて出店する試みなどが挙げられます。そのため、主催企業だけが恩恵を受けるわけではなく、顧客がイベントを機に出店した店舗に出向くきっかけ作りになるとも言えるでしょう。また、テーマに合ったインフルエンサーの誘致やSNSでの告知を行うことで、イベントの盛り上がりも期待できます。
音楽イベントでのイベントプロモーション
音楽イベントのイベントプロモーションは大規模なフェス形式で行われ多数の有名ミュージシャンの参加や有名企業が協賛したり、世界中の料理が楽しめる屋台などが出店する場合が多いです。フェス自体が長く続くイベントであればファンが一定数存在するため、毎年新たな試みで楽しませる努力も必要です。フェス形式の音楽イベントでは自身が目的とするミュージシャンを観るついでに知らなかったミュージシャンを発見できるのが魅力です。また、サイドイベントとしてライブの合間などに音楽に縁のあるインフルエンサーを呼ぶ試みや、フェス内での環境に関する取り組みなどをSNSを通じて告知することで一般の参加者に対しても呼びかけを行えます。例えば、フジロックをはじめとした大型フェスではチケット販売告知や出演ミュージシャン告知、環境保全に関する取り組み、開催終了後のアナウンスなどをX(旧:Twitter)を通じてフォロワーに告知します。
スポーツイベントでのイベントプロモーション
スポーツイベントでのイベントプロモーションは主催企業をはじめとしたスポーツ企業が一丸となって協賛します。例えば東京マラソンなどの各地で開催されるマラソン大会では、金メダリストや現役ランナーをゲストとして参加させることで出場者の応募を促進させる試みを行います。また、選手自身がインフルエンサーとしての役割を担うことでイベント自体の活性化にも繋がるでしょう。事前にSNSなどでキャンペーンを並行して行うことでイベントの認知度アップにも繋がります。
周年イベントでのイベントプロモーション
周年イベントでのイベントプロモーションでは対象となる場所や作品・サービスに縁のあるインフルエンサーをイベントに登壇させることにより、対象物に関しての認知度をさらに高められます。流行の芸能人を起用することでも話題性を呼び、メディアでの注目度が高くなります。また、あらかじめSNSを活用して周年キャンペーンを並行して行うことで、イベント自体をさらに盛り上げられるでしょう。
新製品発表イベントでのイベントプロモーション
新製品発表会イベントでのイベントプロモーションではプレスリリースも兼ねたプロモーションが必要です。そのため、報道陣などが集まりやすい場所の確保や話題作りが重要です。新製品の販売促進に寄与するための注目度の高いインフルエンサーや商品の内容に応じた専門性の高いインフルエンサーを起用することで、今後の売り上げを増加できるでしょう。
表彰イベント(アワード)でのイベントプロモーション
表彰イベント(アワード)でのイベントプロモーションでは表彰式に参加する審査員がインフルエンサーの役割を果たします。メディア展開が予定される場合には報道陣を呼べる規模の会場の確保が必要です。表彰式の内容にもよりますが、表彰された人物が今後インフルエンサーとなり得る可能性も秘めているため注目度が非常に高いイベントです。例えば芥川賞の授賞式は作品だけでなく、著者のキャラクター性も含めて毎年注目されます。実際に、芥川賞作家がメディア露出を経てインフルエンサーになる例も少なくありません。
セミナーイベントでのイベントプロモーション
セミナーイベントでのイベントプロモーションはセミナーを実施する人物の影響力により会場や動員予定数の規模が変わります。地方巡業を行うことも多いため各土地での会場確保やスケジュール管理が重要です。人気の高い講演者の場合はチケット抽選などのシステムも徹底して管理しなければならないため特に注意が必要です。管理がずさんになると顧客とのトラブルによるSNSでの炎上も免れないでしょう。
イベントプロモーションを成功させるためポイントと注意点
イベントを開催するためにはたくさんの人々やお金が動きます。そのため、少人数で進行を管理するには作業が膨大になる可能性もあるでしょう。これより、イベントプロモーションを成功させるためのポイントと注意点に関して解説します。
イベントプロモーションを成功させるためポイント
イベントプロモーションを成功させるためのポイントは主に以下の通りです。
- 企画の決定
- SNS関連施策の検討
- イベント情報の発信
- 終了告知の発信
多くの場合イベント開催の前年度から企画を行います。特に開催趣旨を明確にすることが重要です。目的を明確にすることでイベントに参加させたいターゲットの絞り込みも容易に行えます。ターゲットが若年層であればSNSを活用した施策を積極的に行う必要があります。イベント開催前にXでのリツイートキャンペーンや会場設営状況、出店企業・店舗の情報の発信など、ユーザーの興味を惹くコンテンツの作成が必要不可欠です。イベントが無事に終了したのであれば、ユーザーに対して終了告知を行う必要もあります。始まりから終わりまで、ユーザーや来場者に丁寧な対応を心がけることで主催企業の社会的信用度にも繋がり、次年度開催の要望が出る可能性もあるでしょう。
イベントプロモーション行うときの注意点
イベントプロモーションを行うときの注意点は以下の通りです。
- イベント告知が事前に必要
- 手間や費用がかかる
イベントの開催が決定してもイベント自体の認知度が低い場合は集客が見込めないでしょう。イベントの準備には膨大な時間や莫大な費用がかかります。これらの投資を無駄にしないためにもSNSなどの情報ツールを活用して不特定多数に向けて告知が必要です。イベントの特設アカウントを作成することで、イベント自体のフォロワーやファンを増やすことが可能です。
イベントプロモーションの成功事例5選
今回紹介するイベントプロモーションでの成功事例は以下の通りです。
- WEGO 原宿竹下通り店 × なえなの
- 道の駅のと千里浜 × かざり(自衛隊災害活動 × 砂像イベント)
- 祭屋台とBBQビアガーデン 屋上祭宴 × りおレモン
- 無印良品 × かんだま
- 関西圏のパチンコ店 × 中条ひとみ
WEGO 原宿竹下通り店 × なえなの
2023年7月にWEGO 原宿竹下通り店はタレント・インフルエンサー なえなの さんとコラボレーションしてスペシャルクローズドイベントと称したトークショー&チェキ会を開催しました。本イベントはX(旧:Twitter)を活用したインフルエンサータイアップとして実施されたイベントです。若者に支持されるアパレルショップであるWEGOと同じく若者のカリスマインフルエンサーであるなえなのさんがコラボレーションすることで相乗効果を発揮した一例です。また、開催店舗も若者の街・原宿であることからもターゲットが明確であることがわかります。
出典:タレント・インフルエンサーの“なえなの”さんとスペシャルイベントを開催!
道の駅のと千里浜 × かざり(自衛隊災害活動 × 砂像イベント)
2023年8月に石川県能登地方の道の駅とYouTubeチャンネル「かざりぷろじぇくと」を運営するYouTuberのかざりさんがコラボレーションして自衛隊災害活動と千里浜名物である砂像に焦点を当てたイベントを開催しました。本イベントはX(旧:Twitter)を活用したインフルエンサータイアップとして実施されたイベントです。元自衛隊員であるかざりさんを起用することでイベントに説得力が増します。また、イベント当日には自衛隊車両や装備などの展示も行われ、将来自衛隊勤務を志す方や家族連れでも楽しめるイベントとなりました。
出典:元自衛官タレント・YouTuberかざり出演、砂像イベント「千里浜砂像フェア2023~自衛隊災害活動×砂像~」
祭屋台とBBQビアガーデン 屋上祭宴 ×りおレモン
京阪シティモールの屋上で開催される祭屋台とBBQビアガーデン 屋上祭宴はグルメ系インフルエンサー のりおレモンさんとコラボレーションしました。本イベントはTikTokを活用したインフルエンサータイアップとして実施されたイベントです。りおレモンさんはYouTubeやTikTokで居酒屋巡りなどのグルメ系動画を上げており、開催されたビアガーデンの趣旨と一致した一例と言えます。TikTokでの告知動画ではりおレモンさんの動画の特徴だけでなく、要所要所でイベントの特徴も解説されています。主催側とインフルエンサーの特徴が相乗効果を生んだ例と言えるでしょう。
出典:『祭屋台とBBQビアガーデン 屋上祭宴』とのタイアップ投稿
無印良品 × かんだま
無印良品はファッション系インフルエンサー かんだま さんとコラボレーションして2023年春夏の新商品に関する展覧会を開催しました。本イベントはInstagramのリール動画を活用したインフルエンサータイアップとして実施されたイベントです。かんだまさんはInstagramやYouTubeを中心にコーディネートの動画を上げており、発信内容を基にした書籍も出版しています。白黒コーデを中心とした動画内容であることから、無印良品のシックなブランドイメージとマッチしています。リール動画を活用することでフォロワー外のユーザーにも視聴してもらえるため、商品の販売促進効果にも繋がりました。
関西圏のパチンコ店 × 中条ひとみ
関西圏のパチンコ店ではインフルエンサーの中条ひとみさんの来店イベントが各地で行われています。中条ひとみさんは元歯科衛生士という異色の経歴の持ち主で、現在はラウンドガールなどで活動です。趣味がパチスロということもあり関西圏のパチンコ店を中心に実践来店(実際にパチスロ機を稼働させ実況・レポ動画を撮るために来店すること)を行い、活動内容をSNSやブログを通して告知しています。一定期間を儲け各地を巡業するため、フォロワーやファンとの交流も気軽に行える点がメリットです。
出典:中条ひとみ公式ブログ
イベントプロモーションのまとめ
イベントプロモーションのメリットは以下の通りです。
- 消費者に直接商品・サービスをPRできる
- 顧客の反応が直に伝わる
- PR効果を短時間で得られる
- 特別感が生まれる
SNSが普及した現代ではイベント告知を企業SNSアカウント内で行えるようになりました。イベントを開催して消費者に直接商品・サービスに触れてもらうことで企業と消費者に接点が生まれます。消費者は購入に関する検討ができ、企業側は消費者の生の声を直接聞けます。また、各種SNS等で活躍するインフルエンサーをイベントに招くことでイベントの注目度が高まります。そのため、イベントの趣旨や商品・サービスなどブランドイメージに合ったインフルエンサーキャスティングが重要です。今後、企業戦略としてイベントプロモーションの実施をご検討中の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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