本記事をご覧のみなさまは、BtoB向けのSNSマーケティングについての情報をお求めでしょう。しかし、
- BtoB向けにSNSマーケティングを行うメリットは？
- BtoB向けSNSマーケティングの運用ポイントは？
- BtoB向けSNSマーケティングの成功事例は？
などの疑問をお持ちではないでしょうか。今回はBtoB向けにSNSマーケティングを行うメリットや運用ポイントをはじめ、成功事例に関しても併せて解説します。今後、BtoB向けにSNSマーケティングの運用をお考えのみなさまは、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
BtoB向けのSNSマーケティングは効果ある？
結論から言うと、SNSマーケティングはBtoB分野においても効果的です。SNSマーケティングはユーザーとの距離が近く、潜在顧客の集客（リードジェネレーション）と顕在顧客の集客（リードナーチャリング）の両面に効果的に作用します。例として、競合他社との差別化やブランディング強化、既存顧客の満足度向上などの効果が期待できます。自社の商品・サービスと相性の良いSNSツールを選択して運用することで世間への認知拡大や業績向上を目指しましょう。
BtoBマーケティングで運用するべきSNS
BtoBマーケティングで運用するべきSNSは以下の通りです。
- TikTok
- X（旧Twitter）
- LINE
- YouTube
これより、上記の各項目に関して詳しく解説します。
TikTok
TikTokは主に15秒程度のショート動画を作成して投稿するSNS媒体です。ショート動画が主流のため通勤・通学などの隙間時間にも気軽に視聴できます。動画の内容は要点を押さえて簡潔にまとめられるため知りたい情報を手軽に把握でき、近年BtoBのSNSマーケティングにおける需要が高まっています。例として、社内のTikTok担当者本人による自社サービスや研修内容などを説明は動画内容に信憑性が増すでしょう。画像やテキストとは異なり、実際のオフィスの雰囲気やスタッフの人柄なども擬似体験できるため訴求効果が高いことも特徴のひとつです。
Instagramは画像ベースのSNS媒体のため、企業の世界観や価値観を視覚的に伝えたい場合などビジュアル重視のブランディングに適しています。ユーザーは10代〜20代の女性が多く、Instagramで発信された情報が商品やサービス購入の意思決定を左右する場合もあります。特にBtoC分野において親和性が高いと言われがちですが、上手く運用できればBtoB企業でも効果的に作用が期待できるでしょう。テキストでは説明できない魅力を伝え場合は「インスタ映え」を狙ったコンテンツを作成して運用を行うのがおすすめです。
X（旧Twitter）
X（旧：Twitter）は140文字以内のテキストや画像・動画を投稿できるSNSツールで、Webマーケティングやスキルの提供をメインに運用される場合が多いです。既存のSNSの中で最も拡散力が高く、BtoC企業だけに留まらずBtoB企業においても利用しやすいツールです。近年では企業の代表や取締役自らが個人アカウントを開設・運用し、インフルエンサーとなり企業人気を獲得するケースも多く見られます。Xではツールの拡散性を活用し、他SNSとの併用で影響力を利用した企業ブランディングを行う方法もあります。
LINE
LINEは1対1のコミュニケーションツールとして幅広い年代に利用されます。特に「LINE公式アカウント」はメールマガジンの代わりとしても運用でき、「友だち追加」機能でファンを獲得しやすく限定の情報やサービスを提供できる点がメリットです。他のSNSと比べると閉鎖的ですがユーザーとの距離感は近いツールと言えるでしょう。また、「LINE公式アカウント」をカスタマーサポートの窓口として活用できるため顧客満足度の向上にも寄与しやすいです。
YouTube
YouTubeは世界最大の動画プラットフォームで、現在では長尺動画をはじめショート動画や画像・テキストでの投稿も可能となりました。主な活用方法としては企業ブランディングから商品認知をはじめ、企業の代表や取締役自らが動画へ出演し情報を発信することでブランディングを高める施策が一般的です。また、YouTube広告の利用で多方面への認知拡大やターゲティングを行ったカスタム広告を表示できるため幅広いユーザーへの訴求が期待できます。YouTubeにおいてBtoB企業の参入はまだ少ないですが、長尺動画をメインにYouTube shortや他のSNSとの組み合わせを活用することで絶大な効果を得ることができるでしょう。
SNSアカウントの種類
SNSアカウントの種類には主に以下の4種類が存在します。
- 企業公式アカウント
- サービス公式アカウント
- カスタマーサクセス用アカウント
- 社長や社員個人のアカウント
これより、上記の各項目に関して詳しく解説します。
企業公式アカウント
企業公式アカウントは文字通り企業側が情報を発信するアカウントのことです。現在の世間における影響力を確認できる指標となるだけでなく、ユーザーが事業内容なども含めた情報を把握できるため双方において効果的です。全てのSNSは基本的に無料で開設できますが、広告出稿やX（旧：Twitter）の「認証バッジ」、LINEの法人向けプランなどの一部の機能は有料となります。しかし、有料プランを選択することで検索されやすくなるなど、得られる恩恵は多いため予算と相談しつつ利用してみましょう。
サービス公式アカウント
サービス公式アカウントは企業名よりも自社の製品・サービスを全面に押し出したい場合に作成するアカウントです。主に特定の製品やサービスについての詳細な情報発信を行います。例えば、自社でおすすめしたいサービスがある場合や、複数のサービスがある場合などはジャンルやテーマごとにサービス公式アカウントを開設することで開設したアカウントを通して情報が拡散するため、間接的に認知拡大に繋がります。自社の商品やサービスを通して企業について認知してもらいたい場合にはおすすめの方法です。
カスタマーサクセス用アカウント
カスタマーサクセス用アカウントは顧客からの問い合わせ対応やサポート情報の提供を目的としたアカウントです。カスタマーサクセス用アカウントを開設することで顧客が問い合わせやすくなるため、顧客満足度の向上に繋がりやすくなります。特に、X（旧：Twitter）、LINEなどダイレクトメッセージ機能を有するSNSツールにおいて開設されるケースが多いです。
社長や社員個人のアカウント
文字通り社長や社員個人で作成したアカウントです。個人アカウントを開設することで、一般ユーザー同様に自社製品や展望・ビジネスに関する思想などの投稿を気軽に発信しやすくなります。特に、X（旧：Twitter）では企業の社長やスタッフ自らがインフルエンサーとなり情報を発信するケースが多いです。上記の場合は「認証バッジ」によるアカウントの信頼性を高める施策も重要です。社長や社員自らがアカウントを作成し運用することでSNSユーザーの製品・サービスや会社への理解を促すだけでなく、企業に対する愛着を深める効果があります。
BtoBのSNSマーケティングのメリット
BtoBのSNSマーケティングのメリットは以下の通りです。
- 動画を用いて情報発信ができる
- 製品・サービスの認知に繋がる
- 企業ブランディングを伝えられる
これより、上記の各項目に関して詳しく解説します。
動画を用いて情報発信ができる
BtoBのSNSマーケティングのメリットは動画を用いて情報発信できる点です。特にTikTokは動画ベースで情報発信できるため、テキスト・画像よりも多くの情報を用いて訴求できます。TikTokはアプリ内ツールのサポートにより初心者でも簡単にクオリティの高い動画を作成しやすく、撮影に必要な技術のハードルも低いです。さらにクオリティの高い動画を作成したい場合は業務委託などで外注する必要がありますが、基本的に無料で利用開始でき、なおかつ伝えたい情報を詳細に伝達できる点が魅力的です。
製品・サービスの認知に繋がる
BtoBのSNSマーケティングのメリットは製品・サービスの認知に繋がる点です。ユーザーが企業について全く認知していない場合でも企業の社長などがインフルエンサーを担う場合は、同時並行で運用するSNSなどからの流入で製品やサービスの認知に繋がります。一点だけでなく、多角的なアプローチを行うことで幅広い方向からの訴求効果が期待できます。
企業ブランディングを伝えられる
BtoBのSNSマーケティングのメリットは企業ブランディングを伝えられる点です。特にInstagramなどの画像ベースのSNSでは写真の内容や画像に使用する字体などを統一することで企業の雰囲気やイメージを伝えやすいです。企業イメージを定着することで検索のしやすさなどにも繋がるため、ブランディングはあらかじめ明確に打ち出しましょう。
BtoBのSNSマーケティングのデメリット
BtoBのSNSマーケティングのデメリットは炎上に注意が必要な点です。内容に問題のある投稿が拡散されることで世間の注目の的になり、ネガティブキャンペーンによる売り上げの大幅な低下が懸念されます。利用客の迷惑行為や問題行為も同様で、自社の投稿が原因でない場合でも他ユーザーの投稿が原因で自社が炎上するケースも多いです。また、SNSは流行やトレンドに影響を受けやすいため、常に最新のトレンドを把握して運用することが重要です。
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイント
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイントは以下の通りです。
- 定期的に投稿する
- 投稿後に効果測定する
- 自社サイトに誘導するための動線を作る
- ニーズに合ったコンテンツを作成する
- 広告を活用する
- インフルエンサーを起用する
これより、上記の各項目について詳しく解説します。
定期的に投稿する
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイントは定期的に投稿することです。投稿は目まぐるしく流れるフィードやタイムラインに埋もれやすいため、定期的に新たなコンテンツを発信する必要があります。SNSマーケティングは一朝一夕で効果は出ないため中長期的なスパンを見越しての定期的な運用が必要です。
投稿後に効果測定する
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイントは投稿後に効果測定をすることです。あらかじめ仮説を立てて投稿することで、仮説と投稿結果との間の差異を測定します。目標を達成する過程で中間目標（KPI）を設定し、KPIの達成状況に応じて定期的にモニタリングを行いましょう。日々PDCAサイクルを回し、目標達成に向け必要な施策に取り組みましょう。
自社サイトに誘導するための動線を作る
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイントは自社サイトに誘導するための動線を作ることです。自社サイトへ誘導するためのURLのリンクは各種広告と組み合わせるのも効果的です。例えば、ユーザーからの質問返しの際にコメント欄にリンクを貼り付けて自社サイトへ誘導する手段もあります。企業ごとに特色が異なるため、自社の商品やサービスに合った方法でサイトへの動線を作りましょう。
ニーズに合ったコンテンツを作成する
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイントはニーズに合ったコンテンツを作成することです。ニーズに合ったコンテンツの作成に際して、あらかじめターゲットを絞ることが重要です。絞ったターゲットに応じたハッシュタグ選定や画像・動画の作成、他ユーザーの自社に関する投稿へのリアクションを行います。また、自社で運営するオウンドメディアに関する情報のSNSを通じた発信や自社で開催するセミナー告知なども有効です。常にペルソナの抱える問題解決に向け、人々に寄り添うコンテンツ作りを心がけましょう。
広告を活用する
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイントは広告を活用することです。広告を活用することでターゲット層以外の幅広い層へリーチできるため効果的です。SNS内でのインフィード広告やYouTube広告などもあるためSNSの投稿に留まらず多方面からのアプローチを意識した運用を行いましょう。広告には自社サイトのURLリンクを貼ることもできるため自社サイトの誘導方法としても機能します。
インフルエンサーを起用する
BtoB向けSNSマーケティングを運用するポイントはインフルエンサーを起用することです。できるだけフォロワーが多く影響力の強いインフルエンサーを起用し、自社の投稿を拡散してもらいましょう。より影響力のあるインフルエンサーを起用することで企業側の信頼感にも繋がります。また、インフルエンサーのフォロワー層の年代を把握することで自社製品やサービスのターゲットと合致しているかを確認できるでしょう。自社でインフルエンサーを起用できない場合はインフルエンサーキャスティング会社へ依頼する方法もあります。
BtoBでのSNSマーケティングの成功事例6選
今回紹介するBtoBでのSNSマーケティングの成功事例は以下の通りです。
- エイトビット株式会社
- 株式会社レナトゥス
- 株式会社リンクロノヴァ
- コベルコ建機株式会社
- DELL（デル・テクノロジーズ株式会社）
- 大京警備保障株式会社
エイトビット株式会社
エイトビット株式会社は主にエンジニアマッチングなどのITサービスを提供するIT企業です。TikTokを中心とした採用目的でのSNSマーケティングを行い、動画ではTikTokを運用している社員本人による会社紹介や福利厚生の内容などが紹介されています。流行やトレンドを織り交ぜたコミカルな動画内容を意識しています。
株式会社レナトゥス
株式会社レナトゥスは神奈川県の電気設備工事会社で、社長自身が「建設社長のあやか」のアカウントを開設してTikTokを運用しています。主にユーザーの質問に食べ物を食べながら回答するASMR風の動画やJ-POPの替え歌を歌いながら企業内容の説明する動画など、エンタメ性を全面に打ち出した内容が特徴です。コミカルな動画にもさり気なく採用面に関する内容を織り交ぜているなど、リクルートに関する企業ブランディングが垣間見えます。こちらは社長自身がインフルエンサーとなり企業認知を高めている例と言えるでしょう。
株式会社リンクロノヴァ
株式会社リンクロノヴァは宮城県仙台市を拠点とする建設業の会社で、「ながの社長」名義のアカウントでTikTokを運用しています。動画の内容は社員が社長室で「ながの社長」いじりをしながら唐突に料理を始めるのがお決まりのパターンです。強面の社長は迷惑そうに調理を眺めていますが、実食した際のリアクションとのギャップが人気の秘訣と言えます。また、企業の業種は建設業にも関わらず動画内で紹介するためのオリジナルメニューを考案するなど、視聴者を楽しませる工夫も忘れません。こちらも社長自身がインフルエンサーとなり企業認知を高めている例と言えます。
コベルコ建機株式会社
コベルコ建機株式会社は建設機械の製造・販売を行う企業です。主にリード獲得やブランディングを目的としてX（旧：Twitter）を運用しています。自社で行うセミナーの案内やイベント告知を初めて建設機械や建設業に関するクイズなどの投稿を行います。こちらは企業を主体としたSNSアカウントを運営する例です。
DELL（デル・テクノロジーズ株式会社）
デル・テクノロジーズ株式会社は ITテクノロジー企業で、SNSマーケティングにおいて顧客対応やブランディングが目的です。X（旧：Twitter）を活用しユーザーに役立つ情報などを提供します。また、パソコントラブルの際の対応方法も情報提供しており、ペルソナの問題解決に向けた施策をSNSマーケティングを通して行う例です。
大京警備保障株式会社
大京警備保障は東京都の西新宿に本社を構える警備会社で、若者向けのトレンドを取り入れたTikTok動画を投稿しています。社長と社員がダンスを踊る動画の意外性がバズり、結果的に企業の認知向上に繋がりました。また、バズったアカウントを活用しTikTokアカウントでセミナーを実施することもあります。
BtoBでのSNSマーケティングまとめ
BtoBのSNSマーケティングのメリットは以下の通りです。
- 動画を用いて情報発信ができる
- 製品・サービスの認知に繋がる
- 企業ブランディングを伝えられる
企業ごとに取り扱う製品やサービスは異なりますが、親和性の高いSNSツールの選択で認知や業績の向上を見込めます。現在はリクルート面でもWebサイトだけでなく、SNSのDM機能などを活用した履歴書のやりとりも主流になりつつあります。今後、デジタル化は更に進むことが予想されるため企業側の取り組みも時代の流れに順応する必要があるでしょう。これから、BtoBにおけるSNSマーケティングをご検討中のみなさまは、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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