
インフルエンサーとして活動していると、「企業案件がなかなか来ない」「もっと成長するための環境が欲しい」と感じることはありませんか?個人での活動には限界があり、サポートの有無が今後のキャリアを大きく左右します。そこで注目されているのがインフルエンサー事務所の存在です。
本記事では、インフルエンサー事務所の業務内容や所属するメリット・デメリット、おすすめの事務所を詳しく解説します。自分に合った環境を見つけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
インフルエンサー事務所とは?

インフルエンサーとしての活動を加速させたいなら、インフルエンサー事務所の存在は欠かせません。インフルエンサー事務所は、SNSなどで活躍するインフルエンサーの活動を支援・管理する専門企業です。
活動が多様化する中で、案件管理やスケジュール調整、育成といったマネジメントを個人でこなすのは困難ですよね。事務所に所属すれば、そうした負担を軽減しつつ、効率的に知名度や実績を伸ばすことが期待できます。
キャスティング会社やマーケティング代理店とは業務内容が異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合ったサポートを選びましょう。
インフルエンサー事務所の主な業務内容

インフルエンサーとして安定的に活躍するには、事務所が提供する業務内容を理解しておくことが大切です。活動の裏側では、案件の獲得や進行管理、育成支援など多岐にわたるサポートが行われています。
では、インフルエンサー事務所の主な業務内容について、具体的に見ていきましょう。
企業案件の獲得とインフルエンサーのキャスティング
インフルエンサー事務所は、企業案件の仲介やキャスティングを行い、企業とインフルエンサーの橋渡しを担っています。所属インフルエンサーは営業や契約交渉の手間が省け、発信活動に集中しやすくなります。また、企業側は、商材やターゲットに合った人材を効率的に起用できるため、PR効果も高まりやすいでしょう。施策全体の設計や分析まで支援する事務所も多く、信頼性の高いパートナーとして重宝されています。
インフルエンサー案件の進行管理
インフルエンサー案件のスムーズな進行管理は、事務所業務において欠かせません。インフルエンサーの実績や将来性、現在のトレンドなどを総合的に判断し、それぞれに最適な進行プランを立てて対応します。案件ごとに異なる要件に合わせて柔軟に対応することで、企業とインフルエンサーの双方にとって満足度の高い結果を目指します。さらに、契約内容の確認や締結のサポート、撮影や投稿のスケジュール管理まで幅広く対応してくれるため、インフルエンサーは本来の発信活動に集中できるでしょう。
所属インフルエンサーの育成やサポート
インフルエンサー事務所では、所属するインフルエンサーが安心して活動できるよう、育成やサポートに力を入れています。SNSは拡散力が強く、発言や行動が大きな影響を与えるため、ITリテラシーの向上は欠かせません。炎上リスクを防ぐための教育に加え、効果的な発信方法やブランディングのスキルも養われます。日々変化するSNSの動向に対応するには、継続的な知識のアップデートが求められ、事務所の支援はその点でも重要な役割を果たしています。
インフルエンサー事務所に所属するメリット4選

インフルエンサー事務所に所属するメリットは、以下の4つです。
- 企業案件やイベント案件などが獲得しやすい
- 有名インフルエンサーになるための環境が整っている
- トラブルが起きた際に事務所が対応してくれる
- 他のインフルエンサーとのつながりを作りやすい
事務所に所属することで、個人では得にくい案件のチャンスやトラブル時の対応など、多方面での支援が受けられます。では、それぞれのメリットを詳しく解説します。
①企業案件やイベント案件などが獲得しやすい
インフルエンサー事務所に所属する1つ目のメリットは、企業案件やイベント案件などが獲得しやすいことです。なぜなら、事務所が企業との繋がりを持ち、豊富な案件を抱えているためです。個人では営業や交渉、契約書のやり取りなどすべてを自分で行う必要がありますが、事務所に所属すれば代行してくれます。また、事務所からイベントやCMオファーが来ることもあるため、活動のチャンスが飛躍的に増加するでしょう。このように、案件獲得のハードルが下がり、自身の活動を大きく広げられる点が大きな魅力です。
②有名インフルエンサーになるための環境が整っている
インフルエンサー事務所に所属する2つ目のメリットは、有名になるための体制が整っていることです。事務所は長年の運営で蓄積された知識やノウハウを持っており、所属インフルエンサーに提供しています。例えば、バズを生み出すコンテンツの傾向や効果的な投稿タイミングの指導、データに基づいた改善方法など、実践的なサポートを受けられます。こうした支援を受けながら活動することで、独学よりもスピーディーに成長でき、人気インフルエンサーへの道が現実的になるでしょう。
③トラブルが起きた際に事務所が対応してくれる
インフルエンサー事務所に所属する3つ目のメリットは、インフルエンサー活動で起こりうるトラブルを事務所が対応してくれることです。SNS上での誹謗中傷やストーカー被害、契約トラブルなど、自力では対応が難しいケースも少なくありません。事務所に所属していれば、問題が発生した際に、法的手続きのアドバイスや専門機関との連携などを通じて迅速に対応してくれます。さらに、確定申告や報酬の処理など、税務面でのサポートも受けられることが多く、精神的・実務的な負担を軽減できます。安心して活動を続けたい人にとって、事務所のバックアップ体制は大きなメリットと言えるでしょう。
④他のインフルエンサーとのつながりを作りやすい
インフルエンサー事務所に所属する4つ目のメリットは、インフルエンサーとのつながりをつくりやすいことです。事務所にはTikTokerやインスタグラマーなど、多様なジャンルのインフルエンサーが在籍しており、イベントや勉強会を通じて直接コミュニケーションを取れる機会があります。そうした場では、活動に役立つ情報を共有したり、コラボ動画やライブ配信などの共同企画を実現したりすることも可能です。個人で活動していると得られない刺激や気づきも多く、視野を広げる貴重な機会となるため、信頼関係のある仲間とつながることで長期的な活動にも弾みがつくでしょう。
インフルエンサー事務所に所属するデメリット4選

インフルエンサー事務所に所属するデメリットは、以下の4つです。
- 収益の一部を事務所に支払う必要がある
- 事務所の方針やルールを守らなければならない
- 活動内容に制限が生じる可能性がある
- 事務所によっては投稿ノルマなどがある
インフルエンサー事務所に所属すると、サポートが受けられる一方で、収益の一部を事務所に支払う契約形態や、活動に関する制限・ルールが発生することも少なくありません。では、それぞれのデメリットを詳しく解説します。
①収益の一部を事務所に支払う必要がある
インフルエンサー事務所に所属する1つ目のデメリットは、収益の一部を事務所に支払う必要があることです。なぜなら、事務所は案件の仲介やサポート業務を提供しているため、その対価として報酬の一部が差し引かれるからです。例えば、契約時に取り決めた報酬の配分比率に従い、毎月の収益から一定割合が事務所に支払われます。契約内容は後から変更することが難しく、活動の自由度にも影響することがあるため、契約前に条件をしっかり確認しましょう。
②事務所の方針やルールを守らなければならない
インフルエンサー事務所に所属する2つ目のデメリットは、事務所の方針やルールを守る必要があることです。事務所全体の運営をスムーズに進めるためには欠かせません。例えば、投稿内容の事前チェックや発信頻度の基準、企業案件に関する対応方針など、個人の裁量だけでは判断できない決まりごとが設けられているケースがあります。こうしたルールに従う義務がある以上、自分のやりたいこととのズレが生じることもあるため、所属前に方針を確認しておくことが大切でしょう。
③活動内容に制限が生じる可能性がある
インフルエンサー事務所に所属する3つ目のデメリットは、活動内容に制限が生じる可能性があることです。なぜなら、事務所がインフルエンサーを一貫した戦略でプロデュースする必要があるからです。例えば、イメージ戦略に基づいた髪型・髪色の制限や出演するメディアの選定、投稿ジャンルの調整などが挙げられます。本人の意思だけでは方向転換が難しい場合もあるため、自由な活動を求める人には負担となるかもしれません。そのため、自分のスタイルを大切にしたい方は事務所に所属する前に詳細に確認・相談しましょう。
④事務所によっては投稿ノルマなどがある
インフルエンサー事務所に所属する4つ目のデメリットは、投稿ノルマが設けられている場合があることです。これは、継続的な発信を促すことでフォロワーとの接点を増やし、影響力の維持・拡大を図るためです。例えば、「週に2回以上投稿」といったルールがある場合、本人のモチベーションに関係なく一定の成果を出しやすくなりますよね。ただし、マイペースに活動したいインフルエンサーにとっては、こうしたノルマが大きな負担になることもあるため、契約前に確認しておきましょう。
おすすめのインフルエンサー事務所8選

インフルエンサー事務所は、事務所によって多様なサポート体制や実績など、それぞれ特徴や強みが異なります。つまり、自分の活動スタイルや目標に合った事務所を選ぶことが成功への近道です。
では、おすすめのインフルエンサー事務所を8つ紹介します。
①株式会社Utakata
株式会社Utakataは、TikTok・Instagram・YouTubeなど、主要なSNSすべてに対応したクリエイター事務所です。「たいり」「えみ姉」「chamo」など、ジャンルを問わず多彩なクリエイターが所属・提携しており、幅広い分野で活躍しています。特にTikTokを軸とした支援体制が充実しており、企業への提案時にクリエイターを直接巻き込むスタイルを採用しているため、所属することで案件獲得にもつながりやすい点が魅力です。実績と柔軟性を兼ね備えた事務所として注目されています。
②UUUM株式会社
UUUM株式会社は、日本を代表する大手インフルエンサー事務所のひとつで、人気YouTuberが多数所属していることで知られています。所属するクリエイターは100名を超え、事務所自体が強力なブランド力を持つ存在です。特にYouTubeに強みがあり、広範なリーチ力を誇るクリエイターが多数揃っています。影響力のあるプロモーションを求める企業にとって非常に魅力的なパートナーと言えるでしょう。
③studio15株式会社
studio15株式会社は、TikTokに特化したインフルエンサー事務所として知られており、100名を超えるTikTokerが所属しています。国内最大級のTikTokクリエイターネットワークを誇り、投稿のコツやバズるためのノウハウを学べる環境が整っています。さらに、ファンイベントの企画、楽曲やダンスの制作サポートなど、幅広い活動を後押ししてくれる体制も見逃せません。TikTokアカウントの運用代行や広告運用も手がけており、総合的な支援をしています。
④GROVE株式会社
GROVE株式会社は、150名以上のインフルエンサーが在籍する国内最大級のインフルエンサー事務所です。「なえなの」「夜のひと笑い」「カノックスター」など人気クリエイターも多数所属し、知名度の高い事務所として知られています。投稿データの分析に基づいた運用支援に強みがあり、どのSNSでも注目を集めるコンテンツづくりをサポートしています。インフルエンサーマーケティングにも精通しており、企業のPR支援にも対応できる点は魅力的でしょう。
⑤株式会社Natee
株式会社Nateeは、TikTokに特化したインフルエンサー事務所で、特にZ世代の若手クリエイターの育成に力を入れています。単なる投稿支援にとどまらず、投稿後のパフォーマンス分析や改善提案など、細やかなサポートが魅力です。また、個人の育成だけでなく、TikTokアカウントの運用代行や広告運用サービスも展開しており、TikTokを軸とした幅広い支援を提供しています。若年層向けの発信に強い企業であるため、Z世代から人気を集めたいインフルエンサーにおすすめでしょう。
⑥株式会社SHIGURE
株式会社SHIGUREは、TikTok・Instagram・YouTubeなど主要なSNSすべてに対応し、特にクリエイターの質の高さで評価を得ているインフルエンサー事務所です。マネジメント力に定評があり、これから本格的にインフルエンサーとして活動を始めたい方にも適した環境が整っています。さらに、ディレクション業務まで一貫して請け負う体制を持っており、クライアントからの信頼も厚いのが特徴です。また、案件獲得にもつながりやすい点が魅力でしょう。
⑦ホリプロデジタル エンターテインメント
ホリプロデジタル エンターテインメントは、大手芸能事務所「ホリプロ」のノウハウを活かしたインフルエンサー事務所です。芸能界で培った豊富なマネジメント経験をもとに、質の高いサポートを提供しています。ホリプロ所属の有名タレントと連携したプロジェクトが可能な点は、他のインフルエンサー事務所にはない特徴と言えるでしょう。また、対応SNSも幅広く、戦略的な発信ができる環境が整っています。「のぼりもえ」「小西詠斗」が代表的な所属タレントです。
⑧TWIN PLANET
TWIN PLANETは、Z世代を中心に強い影響力を持つメガインフルエンサーが多数所属するインフルエンサー事務所です。正統派モデルや人気男性タレントに加え、個性的なキャラクターを持つタレントも多く、多様なニーズに対応できる点が魅力です。幅広いジャンルのタレントを起用しているため、ターゲット層に合わせた高い訴求力が期待できるでしょう。また、対応SNSも充実しており、代表的な所属インフルエンサーには「新しい学校のリーダーズ」や「鈴木奈々」などがいます。
インフルエンサー事務所を選ぶ際の3つの注意点

インフルエンサー事務所を選ぶ際の注意点は、以下の3つです。
- 企業との取引実績は豊富であるか
- サポート体制は充実しているか
- スカウトやDMはしつこくないか
自分に合ったインフルエンサー事務所を見極めることは、今後の活動に大きく影響します。事前に確認すべきポイントを押さえて、後悔のない選択をしましょう。では、それぞれの注意点を詳しく解説します。
①企業との取引実績は豊富であるか
インフルエンサー事務所を選ぶ際の1つ目の注意点は、企業との取引実績が豊富かどうかを確認することです。実績が多い事務所ほど企業との信頼関係が築かれており、質の高い案件を安定して受けられる可能性が高まるためです。大手企業とのコラボ案件や大規模イベントへの参加など、通常では得られにくいチャンスは獲得したいですよね。影響力を広げるためにも、必ず実績を確認し、信頼性の高い事務所を選びましょう。
②サポート体制は充実しているか
インフルエンサー事務所を選ぶ際の2つ目の注意点は、サポート体制が整った事務所を選ぶことです。適切な支援が受けられる環境であれば、活動の継続やモチベーションの維持がしやすくなるためです。有名インフルエンサーを育てた実績のある事務所では、効果的なアドバイスや戦略的な育成体制が整っています。長期的に活躍するためには、実績だけでなく、日々のサポート体制にも目を向けましょう。
③スカウトやDMはしつこくないか
インフルエンサー事務所を選ぶ際の3つ目の注意点は、スカウトやDMが過剰に送られてくる事務所には注意しなければならないことです。強引な勧誘を行う事務所は、運営体制が未整備でサポートが不十分なケースが多く、信頼性に欠ける可能性があるためです。しつこく連絡をしてくるにもかかわらず、契約後はサポートがほとんど受けられないなど、トラブルにつながる事例も少なくありません。安心して活動を続けるためにも、対応の丁寧さや誠実さを見極め、信頼できる事務所を選びましょう。
インフルエンサー事務所まとめ

本記事では、インフルエンサー事務所の役割やメリット・デメリット、おすすめの事務所を網羅的に解説しました。
インフルエンサーとしてさらに飛躍したいと考えているのであれば、事務所への所属は一つの有力な選択肢です。企業案件の獲得や活動のサポートなど、個人では得られないメリットが多くあります。ただし、収益の分配や活動制限などのデメリットがあることも把握しておかなければなりません。自分に合った環境を見つけ、より効果的に活動を広げたい方は、ぜひ参考にしてください。
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