【2024年最新】TikTokユーザーの年齢層は？日本、世界の年齢層、年代別の利用者数、相性の良い業界を紹介！

本記事をご覧のみなさまは、これから個人または企業でのTikTok運用をお考えの方が多いでしょう。しかし、

TikTokの年齢層は？
TikTokの年代別の利用者数は？
TikTokと相性の良い業種は？

などの疑問をお持ちではないでしょうか。今回は、TikTokユーザーの日本や世界各国の年齢層をはじめ、年代別の利用者数や相性の良い業界について併せて解説します。今後、TikTokの運用を始めようとお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

なお、おすすめのTikTok運用代行企業、おすすめのTikTokキャスティング会社については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

日本のTikTokユーザーの年齢層

日本のTikTokユーザーの平均年齢は36歳であることが博報堂のコンテンツファン消費行動調査でわかりました（参考：https://digiday.jp/platforms/average-age-of-tiktok-users-rises-to-36-years-old/）。今回の結果は、2年ほど前までのユーザーの平均年齢である34歳から2歳も上昇しています。理由として、Z世代を中心とした若年層のユーザーはもとより、商品の購買意欲の高い30代ユーザーの利用率上昇が考えられます。また、「TikTok for Business」などの企業向けサービスが導入されたことで、「若年層向けの動画投稿アプリ」という世間のイメージが払拭されつつあることも大きな要因です。2024年の年齢別のTikTok利用率は以下の通りです。

ユーザー年齢	TikTok利用率
10代	55.0%
20代	33.7%
30代	22.3%
40代	14.5%
50代	13.7%
60代	10.1%
70代	6.7%

参考データ：https://www.moba-ken.jp/project/service/20240422.html

上記のグラフより10代のTikTok利用率が半数以上を超えていることから、日本においてTikTokは主に10代を中心に利用されていることがわかります。

【独自アンケート】10代から50代のショート動画SNSの利用率で最も閲覧頻度が高いのは？

「TikTok・YouTube shorts・Instagramのリールの中で最も閲覧頻度が高いのはどれですか？」と質問したところ、「TikTok」が42.1%、「YouTube shorts」が35.6%、「Instagramのリール」が22.2%という回答となり、10代〜50代のショート動画SNS利用率第1位は「TikTok」という結果になりました。

1位：TikTok

TikTokのショート動画が1番クオリティが高い。
すぐ次の動画にスワイプできるしジャンル問わずに流れてくるので意外な発見があって良いから。
気軽にいろいろなジャンルのショート動画を閲覧できるから。
投稿動画が他と比べて多いと思うので同じ動画がループしにくい。

2位：YouTube shorts

YouTubeを利用することが多く、気づいたらショート動画を見ていることが多いからです。
いつも見ているからアクセスがしやすい。いろいろな動画が見られるから。
動画が飽きない長さに感じ、普段使い慣れているため観たい動画を探しやすいと思うからです。
何も考えず気軽に見られるのと、肌に合わなかったとしても最後まで見られるからです。

3位：Instagramのリール

Instagramがいちばんよく見るSNSだから。
Instagramを普段から自分でも投稿していてよく使うから。
３つのSNSの中で、Instagramのリールが画質が1番綺麗に見えるから。
おすすめで流れてくるのでそれを見始めると止まらなくなるから。

TikTokユーザーの男女比

総務省が毎年公表する「情報通信白書」の令和6年度版が現時点では公表されていないため、今回はNTTdocomoが運営する「モバイル社会研究所」が2022年度に発表したTikTokユーザーの年齢ごとの男女比を元に以下のグラフに示します。

ユーザー年齢	男性	女性
10代	32.1%	46.2%
20代	12.3%	19.7%
30代	9.1%	7.8%
40代	5.7%	4.9%
50代	7.1%	6.2%
60代	5.3%	2.8%
70代	1.4%	1.3%

参考データ：https://www.moba-ken.jp/project/service/20221212.html

上記の表から、10代の女性では10代の男性よりも圧倒的にTikTok利用率が高く、約半数近くがTikTokを利用することがわかりました。また、2024年現在では10代のTikTok利用率が55.0%と2022年度利用率の39.3%に比べ15.7%増加しているため、男女比や年齢別の利用率の増加および変動が予想されます（参考：https://www.moba-ken.jp/project/service/20240422.html）。2023年10月の性別人口統計によると、世界中のTikTokユーザーの49.2%が女性で50.8%が男性でした（参考：https://www.statista.com/statistics/1299785/distribution-tiktok-users-gender/）。

世界のTikTokユーザーの年齢層

世界全体で見た場合のTikTokユーザーの年齢層は以下の通りです。

ユーザー年齢	TikTok利用率
13〜17歳	22%
18〜24歳	29.8%
25〜34歳	23.1%
35〜44歳	12.5%
45〜54歳	7.3%
55歳以上	5.3%

参考：https://www.businessofapps.com/data/tik-tok-statistics/

世界的に見ても、Z世代の利用率が一番高いことがわかります。上記の結果を踏まえて、下記に示す国々のTikTokユーザーの年齢層を紹介します。

アメリカ
中国
インド

アメリカのTikTokユーザーの年齢層

アメリカのTikTokユーザーの年齢層は以下の通りです。

ユーザー年齢	TikTok利用率
11歳以下	2.5%
12〜17歳	17.7%
18〜24歳	23.9%
25〜34歳	25.2%
35〜44歳	17.1%
45〜54歳	6.7%
55〜64歳	5.2%
65歳以上	1.8%

参考：https://backlinko.com/tiktok-users

日本と同様Z世代のTikTok利用率が高いものの、25〜34歳の利用率が25.2%と最も高い結果となりました。35〜44歳でも17.1%がTikTokを利用しているため、日本とは異なり20代後半から40代前半の利用率が高いようです。

中国のTikTokユーザーの年齢層

TikTok（抖音《douyin》）の発祥国、中国での2022年11月におけるユーザーの年齢層は以下の通りです。

ユーザー年齢	抖音（douyin）利用率
24歳以下	20.5%
24〜30歳	29.4%
31〜35歳	24.4%
36〜40歳	15%
40歳以上	10.8%

参考：https://www.statista.com/statistics/1202727/china-douyin-user-age-distribution/

日本と同様Z世代を中心とした20代のTikTok利用率が高いことがわかりました。36歳以上のユーザーでは15.0%と利用率が低いことから、中国では35歳以下のユーザーが利用割合の多くを占めていることがわかります。また、抖音（douyin）にはライブコマース機能（ライブ動画配信サービスなどにおいて、商品を紹介する配信者と視聴者で双方連絡を取り合い、商品を確認しながら販売する手法）が実装されているため、商品のメイン購買層である20代から30代の利用率が高くなっています。

インドのTikTokユーザーの年齢層

インドのTikTokユーザーの年齢層は20代男性が90.5%を占めます（2019年6月時点）。インド国内では2019年10月に「EduTok Program」と呼ばれる教育コンテンツプログラムの提供が開始され、サービスの一環としてインドのTikTokサーバー内には学問の動画をはじめ、メンタルケアや自己啓発分野のキャリア向け動画など、教育関連動画が1,000万本以上投稿され教育コンテンツとして機能していました。しかし、2020年6月にインド政府はTikTokの開発元であるByte Dance社から「プライバシーやセキュリティに関する十分な回答が得られなかったため」としてTikTokを含む中国製アプリ59種類を利用禁止としました。（参考：https://www.infocubic.co.jp/blog/archives/7740/）

TikTokを利用する理由

TikTokユーザーがアプリを利用する理由は主に以下の通りです。

暇つぶし
情報収集
流行の動画の把握
友達との会話のきっかけ探し　など

特にZ世代の多くは暇つぶしでのTikTokの利用が多く、学校や職場からの帰宅時間などの短い時間で面白い動画を探して視聴するようです。一方で、TikTokを用いて情報収集を行うユーザーも一定数おり、流行をいち早く取り入れるためのツールとして用いることがわかりました。また、女性ユーザーではTikTokライブなどで「推し活」を行うことも多いようです。メディアの中心がテレビだった頃と同じように、現代ではTikTokをはじめSNSの内容を中心とした日常会話が横行する時代に変化しつつあります。

【独自アンケート】10代〜20代および50代、30代〜40代でショート動画SNSの利用率が多いのは？

TikTokの利用率は「10代〜20代」で52.6%、「50代」では52.8%、YouTube shortsの利用率は「30代」で40.4%、「40代」で50.0%でした。TikTokの利用率は10代〜20代および50代で多く、YouTube shortsの利用率は30代〜40代で多いことがわかりました。

10代〜20代、50代が一番利用するのはTikTok

TikTokを一番利用する理由としては以下が挙げられます。
動画長さがちょうどいい

さくっと見るのにちょうどいい。長時間の動画は何を見ようか迷ってしまうから。
短めの動画のアプリだから見やすいところ。

自分の興味のある動画が見られる

自分の興味を持った動画が上から順に流れてくるから。
ほとんど広告なしで自分が興味のある動画が次々に自動で出てきて飽きないから。

動画が面白い

猫ミームなどのいろんなパターンで作られている動画が好きで、面白くて何回もみてしまう。
いろんなショート動画が流れてきて面白いから。

操作が簡単

簡単にスクロールできて且つ様々なジャンルが見られるから。
ショート動画を再生するときの操作方法が一番単純で楽だから。

ポイントがもらえる

TikTok liteで見ていて、見るだけでポイントがもらえるから。
TikTok liteを利用してポイントを貯めているから。

その他

動画をあげている人がいちばん多いと思うから。

30代〜40代が一番利用するのはYouTube shorts

YouTubeを一番利用する理由としては以下が挙げられます。

YouTubeを普段利用することが多い

日ごろから好きな配信者のYouTubeの長編動画を観る機会が多く、そのついでに気になるショート動画をチェックしています。
ショート動画だけ見るというより好きな投稿者がショート動画も投稿していたらついでに見る感じです。

その他

暇つぶしにとりあえず開くことが多い。興味がない動画も出てきて面白い。
早送りできるので見やすいと思うからです。

今回の調査では、利用頻度が高いショート動画SNSは年代により「TikTok」と「YouTube shorts」のいずれかに分かれることが分かりました。30代〜40代ではYouTubeの利用率が高く、アプリを開いたついでにショート動画をチェックすることが多いようです。また、隙間時間にチェックできるTikTokは「タイパ」を意識するZ世代や若者世代の流行を手軽に把握したい50代の間で欠かせないSNSとなっているようです。

TikTokと相性が良い業界

今回紹介するTikTokと相性が良い業界は以下の通りです。

美容業界
アパレル業界
飲食業界
教育業界
スポーツ業界

美容業界

美容業界はTikTokとの相性が良いです。化粧品やスキンケア商品などは1年を通して定期的に新商品が発売されます。発売された新商品を用いて動画内でメイクやスキンケア方法を実践しながら解説することで、使用感や効果などを詳しく視聴者に伝えることが可能です。また、美容系インフルエンサーなどを広告に起用することで、説得力や信頼感が増し販売促進効果を期待できます。

アパレル業界

アパレル業界はTikTokとの相性が良いです。アパレルは季節ごとに新作商品が発売されるため、動画を通じて新商品のコーディネート方法を視聴者に伝えられる点も効果的です。また、TikTokのメイン利用者層であるZ世代は流行に敏感なため、動画内容を工夫することで商品の訴求力やブランドイメージの向上にも繋がります。

飲食業界

飲食業界はTikTokとの相性が良いです。自社製品をはじめ期間限定または季節限定商品などをTikTokを用いてPRすることで、味までは分からずともメニューや食品の質感、食べている人のリアクションを見られるため効果的です。また、店内の様子も動画から伺えるため、視聴者が内装を気に入った場合は写真映えを期待して実際に行ってみたいと感じることもあるでしょう。

教育業界

教育業界はTikTokとの相性が良いです。近年、TikTokでは面白動画だけでなく教育系の動画も作成される傾向にあります。実際の例として、インドではTikTokで1000万本を超える教育系コンテンツが制作され、教育の一環として機能していた期間がありました。TikTokは再生時間の短い動画が多いことから、日本においても短時間で勉強のポイントを紹介する動画が人気のようです。

スポーツ業界

スポーツ業界はTikTokとの相性が良いです。TikTokでは実際の試合のハイライトやスポーツあるあるの動画が人気です。利点として、スポーツは幅広い年齢層に人気のコンテンツのためTikTokのメインユーザー層であるZ世代だけでなく、中高年などの上の層も取り込みやすいことが挙げられます。また、企業と人気アスリートのコラボ商品なども作成しやすいコンテンツであり、人気アスリート自身でコラボ商品のPRをしてもらうことも効果的です。

TikTok年齢層まとめ

今回は、TikTokにおける日本をはじめ世界の年齢層について解説しました。TikTokは「若者が動画を投稿するアプリ」という印象のある方も多いですが、「TikTok for Business」などの企業向けサービスも開始され、今やビジネスにおける企業戦略にもTikTokを活用できるようになりました。現在、日本におけるTikTokユーザーの平均年齢は36歳となり、Z世代を中心とした若者だけでなく幅広い年代にも利用されるアプリになりつつあります。そのため、将来的にどの年代の方にも欠かせないアプリとなるポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。今後、TikTokの運用をお考えの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。